その瞳をわたしに向けて

あまりに怖がる美月を不思議に思う


松田の声に意識をはっきりさせ、そっと顔を上げてホッとした表情を見せた

「………………」

「あっ、すみません、ちょっと間違えちゃって………」

「間違えた?」


「いや、昨日あんまり眠れなかったから……」

今まで本当にあんまり思い出すこともなかったのに……

一瞬再現された恐怖心に間違いだったとはいえ、手の震えが治まらない

落ち着くために深く深呼吸して、思わずとってしまった行動に申し訳なく、松田に顔を向けた


「間違えたって、お前の昔のストーカーとか?」

「えっ?!」

思いがけない松田の言葉に目を見開いたまま驚いた

「………なんで?」


狼狽える美月に気がついたようで、松田の声がゆっくり優しく言葉を選んだ

「悪いな、酔ってた時にしてた話だったから覚えてないんだろ………そんなこと言ってたんだお前」

「…………」

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