その瞳をわたしに向けて
「背が高いからってバスケやバレーをやってるってのは、『こじつけ』なんだよなぁ………」


美月の笑いが少し落ち着いてきて、松田へと視線を移した


「まあ………俺が何を言いたいかって言うとだなぁ~ 背の高い男=バスケ部エース=ストーカー」

松田が発したその言葉に、笑いで肺がくるしくなっていた息がピタッと止まり、逆に一瞬ドキッと心臓が浮いた感覚がした

「……………」

瞳を真っ直ぐ松田に向けた

「これも『こじつけ』だろ。いちいち顔なんか確認しなくても、もう今は解決して怖がる必要もないんだったら、考え方を変えたらいい」

「考え方?」

美月をしっかりと見つめて、自分自身を指差して

「背の高い男=俺=卓球部エースだろ」

「…………ぷっ」

また思い出した、松田さんの卓球部姿の白Tシャツの短パン、カニ歩き…………

「クックックッ………そんな『こじつけ』おかしい、自分で卓球部のエースって…………」

助手席でまた顔を片手で押さえ、俯いて笑いを堪える

なんて単純な発想………

時々どうしようもなく感じていた恐怖心がこんな簡単に解放されることなんて………

そう思うんだけど、結構松田さんの卓球部姿には衝撃的かもしれない………

落ち込むような感じが軽くなる


「お前、結構溜め込むタイプだな………」

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