その瞳をわたしに向けて
肩を落とし松田の後に続いて美月と理沙の前を通り過ぎる。
一度足を止めて一条は美月の方を振り返った。


「清宮さん、ごめんね。ちょっと話がしたかっただけだからね」


「…………?」

意味が分からないまま、松田と会議室に消えて行った。



理沙とそこに残されてしまった



「あなた、あの倉庫に廃棄される資料しかないって知らないの?データ処理されてるから見る必要ない物ばかりよ」


「廃棄? あの………でも」

理沙がはぁっ、と溜め息をつく

「だから分からない?先に入ってた二人がしてた事。一条君があの倉庫に誘ったんでしょ」

一条さんに誘われた? 資料のない倉庫にさっきの二人みたいな事を……………?

思わず中にいた二人の秘め声を思い出し、赤くなるより今度はゾッとした


「やだっ…………」


俯いて身震いがする

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