その瞳をわたしに向けて
俯いたままの美月を見下げる松田
「なにかあったのか?なんで何も言わないんだ」
声のトーンが変わらない。
「…………俺、何かしたか?」
一向に俯いたままの美月に顔を覗き込む様に近づいてきた
「急に避けたり、鈴政にも行かないなんておかしいだろ」
松田の近さにとても顔が上げられない
「まっ松田さんっ」
ホワイトボードを背に松田の胸を何とか押し出しているのに態勢が美月の力じゃびくともしない。
「忙しいから…………松田さん、私なんかよりもっと自分のことに時間使ってください。」
「どういうことだよ」
覗き込んでくる松田の顔をキッと睨み返した。
「戻っただけじゃないですか。もともと付き合ってる訳じゃないんですから」
「…………」
「心配しないでください。私、松田さんの邪魔なんてしませんから」