その瞳をわたしに向けて

「そこそこ?」

しまった……この質問はさっきから部長連中に既に3回ほど聞かれていたからつい………

「いえっ……そっ其なりに……です」

焦っている美月にクスクスといつもの柔らかい笑顔を見せながら


「松田が苛めるんだろ、あいつは何かと厳しいから」

そう言って美月の方に顔を向けた

「後輩に対して厳しいのは、清宮さんに始まったことじゃないんだ、こっそり部署変えを希望してきた奴もいたんだから」

「………」

「同期の立花さんに対しても、上から物言ってたからなぁ……」

「えっ、立花さんにも厳しかったんですか?」

信じられない……今は結構、仕事ではお互いに尊重し合ってるように見えるのに


ふと顔を上げると、先のテーブルで田中さんに絡む立花さんを心配して席を移る、松田の姿が見えた


ほら…………やっぱり立花さんを気にしてる

< 28 / 432 >

この作品をシェア

pagetop