その瞳をわたしに向けて
「…………それでは楽しめませんね」


左ハンドルの助手席で茜が頬を膨らませる

「取り合えずその、硬苦しい敬語はどうにかなりません?」

「…………」


黙り込んだ松田の顔を覗き見る茜

「あんた、バカか?って言った松田さんが本当の松田さんでしょ」

そう言ってクスクスと笑う彼女を見て肩を落とした


取り合えず計画を立てるためレストランに入った


「行きたい所はあるのか?」

そう言うと、何ヵ所か行きたい所の書いた紙をだした。


時折、松田の携帯がなり
軽く断りを入れ、電話で仕事の話をする


悠長な英語を使いながら話す松田に思わず見入ってしまう茜


「お仕事、好きですか?」

電話を終えた松田に、彼女がゆっくりと食事をしながら聞いてきた

「…………?ああ、まあね」

「どうしてですか?仕事ってお金を貰うための労力ですよねぇ」


「…………」


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