キミに出会うまで
不思議。


あんなに意地を張ってたのに、優樹の言葉と態度で、あっという間にほどけていく。


「俺のこと、キライになった?」


「ううん、キライになれなかった。


毎日毎日、思い出してた。


会いたかった」


「もう離れるなよ」


抱きしめる腕が、ギュッとしてくれた。


「うん」


重なる唇。


ひさしぶりのキスは、嬉し涙の味がした。




「優花、俺3ヶ月も禁欲生活だったから、優しくできないかもしんねーけど、いい?」


「ほんとに禁欲生活だったの?」


「当たり前だろ、ほぼ修行僧だよ」


そう言いながら、私をお姫さま抱っこすると、寝室へ連れ去った。


新しいベッドの、新しい布団の上に寝かされて、優樹に見下ろされる。


「優花の好みにあうベッドってどんなのか、さんざん悩んだんだけど・・・」


「こういうの、好き」


「じゃあ、こういうのは?」


激しく舌をからませるディープキス。


もう、優樹なしでは生きていけない。


深い快感にしびれながら、優樹の背中にしがみついた。







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