キミに出会うまで
お寿司は、もう東京のが食べられないと思うくらい、おいしかった。


同じくらいの値段なのに、ネタが厚くて大きいし、とにかくおいしい。


『おいしいです』を連発する私に、優樹さんはあきれ果て、ご両親は喜んでくれた。




そしていよいよ、自宅へお邪魔することに。


北海道ということを差し引いても、ものすごく広い。


荷物を整理する前に、シャツとエプロンを渡した。


二人とも、とっても喜んでくれた。



「優樹、明日は夜から雨だから、函館山へ行くなら、今日行きなさいね」


「そうするわ、車借りる」


「夕飯は?」


「帰ってから、飲みながらつまむよ」




そして、優樹さんと私は、二人で車に乗って出かけることになった。


「優花、疲れた?」


「ううん、だいじょうぶ」


「さっき、何あげてたんだ?」


「シャツとエプロンだよ」


「気つかわせて、悪かったな。


っていうか、俺にはないわけ?」


「・・・あるよ」


「うっそ、マジで?」


「うん、たいしたものじゃないけど」



ちょうど函館山の駐車場に車が停まったので、ネクタイを渡した。


「飛行機代のお礼」


「おっ、これ俺の好きなブランド!


ありがとな」


「喜んでくれてよかった」


「俺が持ってるネクタイとかぶってないし。


なにげに俺の服装チェックしてんだな」


「そんなことないよ、たまたまかぶらなかっただけ」


「なんだ、俺はいつもチェックしてんのにな」


「どうせ、変なとこがあったら文句言うためにチェックしてんでしょ」


「そうだけど?」














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