ナニカ 〜生んで、逃げて、殺される物語〜
色々と考えを巡らせながら、なんとかお弁当を食べ終えた。
敬太は私より先に食べ終えていて、ペットボトルのお茶も飲み干し、キャップを閉めたりところだった。
「いい?」と、敬太が聞いてきた。
心臓がドキンと跳ねる。
昨日もここでお弁当を食べた後、同じように聞かれた。
顔を赤らめて頷くと、敬太は私の後ろに移動する。
私を股の間に入れて、腕を回してぎゅっと抱きしめてきた。
背中に感じるのは、男の子らしい硬い大胸筋。
敬太の左手が私の頬に触れて、顔を横に向かせられ……唇が重なった。
これが3度目のキスで、1回目よりも2回目よりも深く、口の中に敬太の味が広がった。
敬太って、奥手な方かと思っていた。
恋愛話はしないし、それよりも男子たちと馬鹿騒ぎする方を選ぶから。
でも敬太にもちゃんと、女の子に触れたいという欲求があるんだね。
こうして触れ合うことにまだ慣れていないから恥ずかしいけど、嬉しいな……。