ナニカ 〜生んで、逃げて、殺される物語〜
キスの甘さにうっとりしていたら、敬太の右手が私の胸に触れてきた。
制服のブラウスの上から撫でられて、先端を探り当てられる。
その行為に驚いて肩をビクつかせた。
慌てて唇を離そうとしたけれど、敬太はそれを許してくれない。
キスはさらに濃く深くなる。
苦しくて、唇の隙間から喘ぐように息を吸い込んでいた。
付き合ってまだ3日だよ……?
こういうことは、もっとゆっくりと進めてほしいのに……。
心臓は爆発寸前の勢いで動き続けている。
胸に感じる初めての刺激と酸欠で、次第に頭がぼんやりしてきた。
この状況から抜け出したいのか、そうじゃないのかさえ考えられなくなる。
呼吸の苦しさに限界を感じた時、やっと唇が離され、胸への刺激からも解放された。
私は荒い呼吸を繰り返し、ぐったりと背中を敬太に預けている。
まだ一枚ベールをまとったような意識に、いつもよりやや低い、敬太の声が聞こえてきた。