オトナチック
同期だったとは言え、彼のアドレスを知らなかった。

私も赤外線通信で自分のアドレスを杉下くんのスマートフォンに送った。

「届いた」

杉下くんはそう言った後、スマートフォンをシャツの胸ポケットに入れると朝食を食べ始めた。

私もスマートフォンをカバンの中に入れると、朝食を食べることに戻った。

「後さ」

まだ何かあるようである。

朝食を食べている手を止めようとしたら、
「食べながら聞いてくれればいいから」

杉下くんが言った。

私は彼の話を聞くために、朝食を食べていた手を止めた。

「今週の土曜日、何か予定が入ってる?」

杉下くんが聞いてきた。
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