オトナチック
朝食を食べ終わると、
「先に会社へ行っててくれ。

俺は片づけが終わったらすぐに行くから」

杉下くんが食べ終わった食器を片づけ始めた。

「じゃあ、私も一緒に…」

片づけを手伝おうとしたら、
「2人で一緒に会社へ行ったら変な風に思われるだろ?

それに、婚約者を演じるのはばあちゃんの前だけでいい」

さえぎるように、杉下くんが言った。

「あっ、そうだったね」

片づけようとした手を引っ込めると、私は返事をした。

「じゃあ、遅刻しないでね」

そう言った私に、
「ん」

杉下くんが返事をしたのを確認すると、私はその場を後にした。
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