黄金と四聖獣
そして、10分もしないうちに、
私たちは山賊たちを全員倒していた。
うずくまっている山賊たちを見て、
私は少し罪悪感を感じて、
「ごめんなさい」
と、小声で謝ってから通った。
「そこへ入ることは許さない!」
そんな声が足元からして、驚いて下を見ると
一人の男が立ち上がって、私の首を掴んだ。
「うっ…」
「この女を殺されたくなかったら、大人しくするんだな」
と、私を掴んでいる男は言う。
…く…苦しい。
どうする…?
私は力の強さは普通の女の子と同じぐらい
だから、この男の腕は払い退けられないし…
…羽を出すしかないかな…
あまり、人がいる所でやりたくはないけど、
それどころじゃない…。
そんな思考を巡らせていると、
「もういいよ!」
という声が響いた。