黄金と四聖獣
「まず、お前は特徴が有りすぎだ。その髪の色、前髪、顔」
と、ゼンは言いながらシオン様に近づいて
シオン様の前髪をかきあげた。
「ちょ…ちょっと待てゼン」
「こっちのが目立たない。」
「そ…そんな事言われても」
シオン様がわたわたと前髪を戻そうとするのを
ゼンが阻止する。
「我慢しろ。その顔はどうにもできないにしても…そうだな…」
と言いながら、ゼンは周りを見回し、何かを
探し始める。
そして、何かを見つけたのか、大きな木の方に
走っていった。
「…私の顔はどうにもできないほど酷いのか」
顔を押さえてそう言うシオン様に、
「絶対そういう意味じゃないから大丈夫ですよ」
と、私は笑って突っ込む。
綺麗な顔立ちだし、現王は双子の弟だと言う。
それで、どうしようもなく目立ってしまうと
言いたかったのだろう。