黄金と四聖獣
すぐにゼンは、とても濃い紫色の花を採って
戻ってきた。
「シオンの髪を染める」
戻ってくるが早いかそう言うゼンに、エーラが
慌てて、
「ダメに決まってる!シオン様の綺麗な金髪を…」
と割って入る。
「これは、洗い流せば落ちるものだ。その金髪のままで検問を通ろうとすれば、すぐに見破られるぞ。」
ゼンがエーラに言い返すとエーラはぐっと
言葉に詰まる。
「ゼン、やってくれ」
と、シオン様も笑ってゼンに言った。
そのシオン様の言葉にゼンは頷いて、
馴れた手つきで染料を作っていく。
それを、私はクオンを抱きながら見て
「ゼン、前にもこれ作ったことあるの?」
と聞く。
「あぁ、シオンの金髪程じゃないが、俺の白髪も目立つからな。」
ゼンはそう答えながら、自分の長い白い髪を
面倒そうに見つめた。
「うん、確かに綺麗で目立つわね」
と私が返すと、ゼンは
「俺はそう思わないけどな」
とだけ言った。