黄金と四聖獣
それに対して、ゼンは
「しょうがない。麒麟様の命令だしガキをからかうのは止めてやろう」
と、妙にガキの部分を強調する。
そんなゼンをエーラは睨みつけてから、
刀の鞘にかかった手をしぶしぶと離して、
ふいっとゼンから顔を背けた。
…何でこんなに反りが合わないのかな…
まぁ、私もゼンとはエーラ程じゃないにしても
合わないのだけれど。
「んで、シオン」
ゼンが切り出すと、シオン様は振り向いた。
その、シオンと呼んだ声は、私たちにしか
聞こえないぐらい小さく、注意を払っていた。
「ここは、すぐに抜けた方がいい」
「そのつもりだよ」
シオン様が笑ってそう返すと、ゼンは
頷いた。