黄金と四聖獣



それに対して、ゼンは


「しょうがない。麒麟様の命令だしガキをからかうのは止めてやろう」


と、妙にガキの部分を強調する。



そんなゼンをエーラは睨みつけてから、



刀の鞘にかかった手をしぶしぶと離して、


ふいっとゼンから顔を背けた。




…何でこんなに反りが合わないのかな…


まぁ、私もゼンとはエーラ程じゃないにしても


合わないのだけれど。





「んで、シオン」



ゼンが切り出すと、シオン様は振り向いた。


その、シオンと呼んだ声は、私たちにしか


聞こえないぐらい小さく、注意を払っていた。




「ここは、すぐに抜けた方がいい」


「そのつもりだよ」



シオン様が笑ってそう返すと、ゼンは


頷いた。








< 248 / 418 >

この作品をシェア

pagetop