黄金と四聖獣
シオン様の言葉に、嬉しそうに頷いた
ブリドアに、私たちは別れを告げると
そのまま市場の通りから無事に出ることが
できた。
「…ブリドアが市場で商人…か…」
シオン様がそう呟く声はとても暗かった。
…せっかく会えたのに…どうして暗くなる
んだろう…
でも、暗くなる理由がわかっていないのは
私だけのようだった。
「ブリドアさん、グオン様に歯向かったんでしょうね」
そうエーラが言うのを聞いて、シオン様も
頷いた。
あぁ…つまり、ブリドアはシオン様の側に
ついていた兵士だったということなんだ。
それで、知らされたシオン様の死に疑問を
感じていたと…。
確かにあの人は、シオン様に、
やっぱり、生きておられたのですね
と言っていた。
「…あいつは少し正直すぎる。殺されていないだけ良かった。」
シオン様がそう言うのを聞いて、ゼンは
「だいぶ甘いんだな。現王は。」
と呟いた。
「…グオンが?」
そうシオン様が聞き返すと、
「あぁ。だってあのブリドアってやつは、現王から見たら反乱分子だろ。早々に潰しておくべきだった。それがわからないほど、現王もバカじゃないだろうし」
と、ゼンは淡々と答えた。