名前で呼べよ。~幼なじみに恋をして~
『俺の彼女になって欲しい、です』

「はい」


そうちゃんの瞳が揺れる。


「そうちゃんの彼女にして欲しい、です。なりたいです」


——わたしの彼氏に、なって欲しいです。


「わたし、そうちゃんが好き。大好き」


好きを繰り返す。


好き。


好き。


そうちゃんが好きなの、大好きなの。好きだったんだよ。ずっとずっと、好きだったんだよ。


たくさんたくさん繰り返す。


この声は自分にだけ聞こえていて、もしかしたらそうちゃんには聞こえてないんじゃないか、なんて不安で。


「好き」


一回じゃ言い足りないくらい、そうちゃんが好きで。


「そうちゃん」

「……ん」

「そうちゃん」

「ん」


短い相槌に、心から笑った。


「わたしね、そうちゃんが大好きだよ」

「……ありがと、みい」


そうちゃんはくしゃくしゃになった顔で、それでもわたしを見つめて。


「…………俺も、みいが……大好き、です」


そっとそっと、呟いた。
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