となりの専務さん
「そ……それは、ハヅキさんが“特別”だからですか……?」
またしても弱々しく、むしろさっきよりも力のなくなった状態で私が聞くと。
「え? そりゃあハヅキは俺にとって特別だけど」
「ですよね……」
「だって、幼なじみで、兄妹みたいに育って……充分特別でしょ?」
「……ん? はい……」
……あれ? なんだろう。ちょっと違和感。
幼なじみ……はいいとして。
兄妹みたいな存在?
「……異性として好きなんですよね? ハヅキさんのこと」
「え?」
「ん? だって、特別な相手だからこそ、親が決めた結婚はできないって……。そんな結婚じゃハヅキさんは幸せになれないからって……」
「まさか、ずっとそう思ってたの?」
「え?」
私が目を丸くさせると、専務は私の右手を掴んだまま、話を続ける。
「……特別な子だよ。それは変わらない。でも、葉津季と結婚できないのは、葉津季が特別な子だからじゃない。……葉津季には、ほかに好きな男がいるんだ」
「え‼︎?」
「相手は、同じ大学に通う男の子らしくてね。…….君の前でこんなことを言うのはよくないかもしれないけど、その男の子っていうのが、奨学金で大学に通ってる子らしくてね。葉津季の父親からしたら、そんな普通の家の子との結婚なんて許さなくて」
「ハヅキさんの家も大きな会社なんでしたっけ……」
私には詳しくはわからないけど、許嫁を決めるくらいのお父さんなら、普通の家の人との結婚は許さない……っていうのもあるかもしれない。ハヅキさんのお父さんは、ハヅキさんには専務と結婚してはしいんだ。
またしても弱々しく、むしろさっきよりも力のなくなった状態で私が聞くと。
「え? そりゃあハヅキは俺にとって特別だけど」
「ですよね……」
「だって、幼なじみで、兄妹みたいに育って……充分特別でしょ?」
「……ん? はい……」
……あれ? なんだろう。ちょっと違和感。
幼なじみ……はいいとして。
兄妹みたいな存在?
「……異性として好きなんですよね? ハヅキさんのこと」
「え?」
「ん? だって、特別な相手だからこそ、親が決めた結婚はできないって……。そんな結婚じゃハヅキさんは幸せになれないからって……」
「まさか、ずっとそう思ってたの?」
「え?」
私が目を丸くさせると、専務は私の右手を掴んだまま、話を続ける。
「……特別な子だよ。それは変わらない。でも、葉津季と結婚できないのは、葉津季が特別な子だからじゃない。……葉津季には、ほかに好きな男がいるんだ」
「え‼︎?」
「相手は、同じ大学に通う男の子らしくてね。…….君の前でこんなことを言うのはよくないかもしれないけど、その男の子っていうのが、奨学金で大学に通ってる子らしくてね。葉津季の父親からしたら、そんな普通の家の子との結婚なんて許さなくて」
「ハヅキさんの家も大きな会社なんでしたっけ……」
私には詳しくはわからないけど、許嫁を決めるくらいのお父さんなら、普通の家の人との結婚は許さない……っていうのもあるかもしれない。ハヅキさんのお父さんは、ハヅキさんには専務と結婚してはしいんだ。