となりの専務さん
すると、聞こえてきた音声は。


『あっ、あん、あん……っ』


!⁉︎


『も……ダメ、あ……っ』


こ……これ……



AV⁉︎



なんてもの観てるのあの人‼︎
いや、観てもいいんですけどね男性だし‼︎
けど、それこそイヤホンつけるとか‼︎
いつもより音量高めで観てる意味がわからないんですが‼︎?


とりあえず耳を塞いでみるけど、ずっとそうしてるわけにも……それにどうしても意識が耳に集中しちゃって、うっすらと聞こえてくる。


しばらくして、ゆっくり手を離してみたけど、女の人のあえぎ声は変わらず聞こえてきて。


私はたまらず、我を忘れて。


「音量を! 下げてください‼︎」

そう言って壁をバシンと叩いた。


すぐにテレビの音は聞こえなくなった。

聞こえなくなってからすぐに、ハッと我にかえる。


ヤバい……! 今のが二年ぶりの会話って‼︎

これから自分の気持ちを伝えにいこうと思っていたのに、そんな雰囲気じゃなくなっちゃったよ‼︎

でも専務も悪いでしょ! なんで聞こえるようにAV⁉︎


あぁあどうしようどうしよう。と、私がひとりパニックになっていると。



コンコン。


え⁉︎

驚いた。誰かが私の部屋の玄関の戸をノックする音が聞こえた。

タ、タイミング的に専務……の可能性が高い!⁉︎
ど、どうしよう! なにを話せば! じ、自分の気持ちを伝えればいいんだよ! でも、さっきのが二年ぶりの会話になってしまったばかりで、えーとえーと!
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