となりの専務さん
私がそう言うと専務は、それに対してはなにも答えず、
「……もやし」
「え?」
「もやし炒め、ある?」
と聞いてきた。
「え、えと、今日の夕飯は、キャベツ炒めなんです」
私がそう答えると、専務が「じゃあそれちょうだい」と言うので、私は急いで台所まで行き、キャベツ炒めの残りをお皿に盛った。残りがあってよかった。
「お待たせしました。どうぞ」
専務にお皿を渡すと、専務はありがとう、とぼそっと言って、自分のお部屋のテーブルにそれを置いた。
前にもやし炒めを食べていただいた時は私の部屋で食べたけど、今日は私がすでに部屋に布団を敷いてあったからか、自分のお部屋で食べるようだった。
「あの、お皿を返していただくのはいつでもいいので」
私がそう言うと、専務は私に背を向けてネクタイを外しながら、
「……そうする。もう今日はなにをする気力もない。ご飯食べたらすぐ寝る」
……と答えた。
よっぽど疲れてるみたいだ。声も、いつもの透き通ったキレイな声じゃなくて、なんだが低くて、疲れと機嫌の悪さが表れてる。
「……えと、じゃあ、ゆっくりお休みになってくださいね!」
本当は専務ともう少しお話したいけど……早くご飯を食べて、早く休んでもらいたい。
それにキャベツ炒めが残ってなかったら専務はなにも食べずに寝たんじゃないかなとも思うから……専務に夕食を渡すことができてよかったって思おう。
……あ、今度から夕飯は常に少し多めに作っておこうかな。専務が食べなければ、私が次の日に食べればいいんだし。
そんなことを考えながらカーテンを壁に戻そうとしていると。
「……もやし」
「え?」
「もやし炒め、ある?」
と聞いてきた。
「え、えと、今日の夕飯は、キャベツ炒めなんです」
私がそう答えると、専務が「じゃあそれちょうだい」と言うので、私は急いで台所まで行き、キャベツ炒めの残りをお皿に盛った。残りがあってよかった。
「お待たせしました。どうぞ」
専務にお皿を渡すと、専務はありがとう、とぼそっと言って、自分のお部屋のテーブルにそれを置いた。
前にもやし炒めを食べていただいた時は私の部屋で食べたけど、今日は私がすでに部屋に布団を敷いてあったからか、自分のお部屋で食べるようだった。
「あの、お皿を返していただくのはいつでもいいので」
私がそう言うと、専務は私に背を向けてネクタイを外しながら、
「……そうする。もう今日はなにをする気力もない。ご飯食べたらすぐ寝る」
……と答えた。
よっぽど疲れてるみたいだ。声も、いつもの透き通ったキレイな声じゃなくて、なんだが低くて、疲れと機嫌の悪さが表れてる。
「……えと、じゃあ、ゆっくりお休みになってくださいね!」
本当は専務ともう少しお話したいけど……早くご飯を食べて、早く休んでもらいたい。
それにキャベツ炒めが残ってなかったら専務はなにも食べずに寝たんじゃないかなとも思うから……専務に夕食を渡すことができてよかったって思おう。
……あ、今度から夕飯は常に少し多めに作っておこうかな。専務が食べなければ、私が次の日に食べればいいんだし。
そんなことを考えながらカーテンを壁に戻そうとしていると。