エリート上司と秘密の恋人契約
そういう情報はもっと早くに教えてくださいとさやかさんに詰め寄った。だけど、さやかさんも今朝、私が到着する前に聞いたそうで、その頃に和真とも会ったという。

きっと小沢も黒坂さんも朝に会ったのだろう。知らなかったのは私だけということだ。

もう一度和真に目を向けると同じようにこっちを見た和真と目が合う。

心臓がドキッと跳ねる。

半年振りに見た和真は何も変わっていなかった。半年くらいでは大して変わらないとは思うけど、そこにいることが自然に思えてしまうから不思議だ。

黒坂さんも私を見て、二人でなにかを話している。

何を話しているのだろう。

気になるけど、最終の打ち合わせが始まる。


私は内容のことよりも和真が気になって、何度も前方に座る和真を見てしまっていた。


「では、以上で終わります。皆さん、明日はよろしくお願いします」


最後は広報部長が締めて、解散となる。これで帰る人やまだ作業をする人に分かれた。
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