エリート上司と秘密の恋人契約
「俺、明日の夜は兄の家に泊まる予定なんだ。そこに行くのが夜の7時の予定で……」


「うん」


そうか。明日はお兄さんの家に行くんだ。お兄さんも和真に会えるのを楽しみにしているのだろう。


「で、明日の夕方6時くらいまでしか一緒にいられないんだけどさ……」


「うん?」


「1日だけ俺の彼女にならない?」


「えっ? 1日だけ?」


和真の言っていることが咄嗟に理解できなかった。1日だけ和真の彼女になる?

それはどういうこと?

1ヶ月の次は1日?


「うん。俺さ、明後日の飛行機でニューヨークに戻るんだ」


今回日本にいられるのはたったの5日間とは聞いていた。で、その中の1日だけ私と付き合うというの?


「1日だけの恋人?」


「そう。嫌?」


「嫌ではないけど、でも、んっ!……」


嫌ではないと言われたことをOKと捉えたのか、キスをされる。でも、嫌ではないと答えた私は和真のキスも嫌ではなくて、受け止めてしまう。

こうして明日の夕方まで期限ありの恋人になった。
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