エリート上司と秘密の恋人契約
「さっきの電話、諸橋さん? おめでとうを言うためにかけてきたの? たまに連絡取っているの?」


「うん、誕生日だからかけてきたみたい。だけど、連絡は全然取っていなくて、向こうに行ってから初めてだったからビックリした」


「へー」


「あ、そうそう! 忘れるとこだった。小沢によろしくって」


「うわっ、ムカつくなー。なんか余裕だよな」


「絶対に嫌味だ」と小沢はブツブツ言いながら、窓の外を見る。

私は、ケーキのプレートを横にずらしてから、一口食べた。


「美味しい! ねえ、小沢も食べてみる?」


「うん、ちょうだい。あーん」


「へ? ちょっとー、自分で取りなよ」


かわいく口を開けられてもそこに入れることは出来ない。小沢は口を曲げて、自分のフォークで一口サイズに取って食べた。


「おっ、うまいじゃん」


「ねっ!」


険悪な雰囲気になりかけたけど、美味しいケーキが私達を和ませてくれる。

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