エリート上司と秘密の恋人契約
猫のミヤも私と同じように和真の帰国を待っているのかもしれない。

和真は私よりもミヤに会いたがっているかもしれない。

領収書を担当者に渡して、総務部を出ると前から小沢が歩いてくるのが見えた。

私と小沢の関係はあれからも何も変わらなかった。だけど、気になることがある。


「噂で聞いたんだけど、受付の木村さんと付き合ってるの?」


「噂って、ほんと早いな。バレンタインデーに付き合ってほしいと言われてオーケーしたばかりなんだけどね」


小沢に告白する人は多かったが、みんな断っていたのに木村さんにはオーケーしたから、あの小沢を落としたと噂になっている。


「そうなんだ。木村さん、かわいいものね」


「うん。いつも営業から帰ってくるとかわいくお疲れさまですと言ってくれるいい子だよ」


木村さんから告白したと言うけど、小沢も気に入っているみたいで、嬉しそうに話すから私まで嬉しくなってきた。


「かわいい彼女が出来て良かったね」


「まあ、どうなるかは分からないけど、楽しくできるといいと思っているよ」
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