エリート上司と秘密の恋人契約
デザイン制作側から一人一人に見本刷りしたパンフレットが渡され、私たちは隅から隅までチェックする。元は広報部で作り、それをアレンジしてもらった。写真は営業部から提供されている。

写真の配置、説明文の大きさや色など見て分かりやすいか、インパクトがあるかなどのチェックポイントをそれぞれ確認する。


「うん。全体的にこちらの希望通りでよく出来ていると思いますね」


私たち広報部は課長の意見にうんうんと頷いた。あとは営業部の了解を得られれば、これで必要部数を作成してもらうようになる。

営業部二人に注目する。


「そうですね。私も見やすくて良いと思います。ただ1つだけ書き加えて頂きたいところがあって……あとから出すようになってしまって、申し訳ないけど」


営業部主任が口を開くと同時に小沢がクリアファイルから1枚の紙を出して、私たちの前に置く。

そこには新製品が従来製品に比べて、どのくらい省エネ出来ているかというデータがグラフにされていた。
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