エリート上司と秘密の恋人契約
「悪いけど、一人じゃないから」


「フフッ。相変わらずモテモテねー」


苦笑して断る和真の背中をさやかさんが楽しそうに叩く。それに対して和真は眉間にシワを寄せたが、何も言わない。

やっぱり和真は人気がある。そんな和真と付き合っていることが知れたら……考えれば考えるほど、怖くなって身震いしてしまう。


「あー、小沢くんもいるじゃないの? 小沢くん、こっちに来て~!」


和真に断られたからと次は小沢……次から次へとすごい人たちだ。小沢も人気があるから声が掛かるのは頷けるけど、誰でもいいのかと私まで苦笑してしまう。

小沢も同じようにやんわりと断って、移動した席に座る。

そして、何でこの座りかたになったのか謎だけど、私の隣には和真が座った。前にはさやかさんでその隣に小沢だ。

しかし、このメンバーで飲むなんて、居心地の良くない状況だと思うのは私だけだろうか。

車通勤の和真は烏龍茶、他の3人はビールで乾杯をして、サラダや揚げ物などをつまむ。
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