声が聞きたくて


「……いっ。おいっ!大丈夫か?」


その言葉に我にかえる


『……大丈夫』


大丈夫……
大丈夫……


自分でも震えてるのがわかった
それを抑えようと
必死に自分の腕で自分を抱きしめる


「若っ!「来るなっ」」


彼は、近寄ろうとした チンピラ風の男に叫んでいた


「大丈夫だ……」


そう言って、彼は私の肩に手をまわす


「ゆっくり息を吸え……ゆっくりだ」


そう言ってくれる
事情も話してない
私のことを何も知らない

なのに、気がついてくれた
なんて人なんだろう
普通の人ではないんだろうか……

それでも……彼が助けてくれたのは事実。
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