小悪魔な彼の想定外な甘い策略
「そうです。すみれさんと、そのイケメンバーテンダーは両思いだから、一刻も早く使用済み靴下を回収してついでにこの間のエッチの記憶が無いことを謝って、付き合えばいいんじゃないですか?」


ええええ。
使用済み靴下、って言い方がなんか汚ならしくて嫌だ、とツッこむことも忘れて、暫し固まる私。
そりゃあないんじゃないですかね……。


「そんな全部うまくまとまるなんてこと、ある?」


私の、独り言のような呟きをしっかりキャッチして、木製のスプーンを振り回しながら答える梶山君。


「だ~か~らぁあ、すみれさんはかわいいからぁ~、」


……酔っ払いめ!

明日は休みだからかなんなのか、随分と飲みすぎたらしき梶山君とは、それからも堂々巡りで、そんなやりとりを何回か繰り返し、居酒屋での時間が過ぎていった。
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