小悪魔な彼の想定外な甘い策略
ふんふん、と聞いていた梶山君がぶふーっと吹き出す。


「浮腫みに関しては飲み過ぎによる自己責任かと思われますが、そんなの気づかないくらい、すみれさんはかわいいと思いますよ」


サーーーっと、風がふいた。
イケメンがイケてる台詞をパリッと言うとき、よく漫画なんかで風が吹いているけど、あれって本当なのね!!!
衝撃。
イケメン、恐るべし。


「……っあ、えっと……」


恐るべし、とかアホなことを考えていたら返事をするタイミングを逃してしまった。

だって、普通、正面切ってカワイイとか、言う?
カワイイ子にならともかく、ごく普通のアラサーに。


「そ、ん、な、わ、け、で」


ぽんぽんぽん、と頭を叩かれる。
私の沈黙を了承と捉えたのか、にっこりと微笑みながら梶山君が言う。


「今からちょっと恋人ごっこしながら買い物とかして、良いムードを出し、それから例のバーに行って、ばっちり妬かせましょう。そしたら、きっとそのイケメンバーテンダーは動きます!」
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