小悪魔な彼の想定外な甘い策略
明らかに困惑しているように見える蓮田さんと対称的にニコニコとしている彼女。


何となく髪の毛や胸元をいじって整えようとしているけれど、さっきの音声と、出てきた瞬間の乱れ具合を目にした私からすれば『お気遣いなく』と言いたいくらい。


……つきあって、いるのかな?
そうだよね。だって、今からエッチする感じだったもん。

だとすると、私はとんだ邪魔者だよね?寧ろ、このにこやかな女の人が蓮田さんの彼女なら、″人の男に手ぇ出す気?!″とか言って平手打ちとかしてくる??


私、何やっているんだろう。


「あ、わかった!」


よく見ると蓮田さんの腰に手を回していた彼女が、その手を叩き、でも身体はしっかりと蓮田さんにくっ付けた状態で言う。


「アナタ、靴下シンデレラ?それとも、古典派ピアスシンデレラ?」


……何の事だか分からない。……けれど、『靴下』という単語に、嫌な予感がじわりと広がる。
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