小悪魔な彼の想定外な甘い策略
「ついさっき、です。彼女候補、の辺りっすかね」


「いやそれ結構最初の段階なんだけど」


つっこんでから、梶山君の胸元でアピールしてくるピンクゴールドの存在に気づき、はっとする。


ししししししししまったーーーーー!
思いっきり苗字+敬称で呼んでるし!
て言うか完全にいつもの調子でつっこんだし!

だめじゃん!!


……でも。
蓮田さんが不在の今、詩音さんに私達が付き合ってます、的なアピールをしたところで何の意味もないよね?

いや待て、もしかして寧ろ効果的?

いやいやもう、駄目だ、わかんない。頭ぐちゃぐちゃ。一旦整理したい。


そんな私のテンパり具合を察したのか、梶山君も積極的なアクションは起こさずに見守っているし。

そりゃそうだよね。
蓮田さんがいない上に謎のかわいこちゃんがいて。

……しかも、さっきの話を聞いていたなら、私と同じ『じゃあ蓮田さんと、この子お似合いだし、くっつけばいいじゃん』的な感情を抱いているのだろうし。
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