小悪魔な彼の想定外な甘い策略
「そ。しらふみたいなもんよ!」


「いや、それはない……つか、そっか、なんだ、そっか」


ぶつぶつと独り言を言う梶山君を見上げる。


「……なに?」


「あ、いや……」


なにそれ、と思い、ずいっと1歩近づく。


「言わないと……あの居酒屋のおつまみたっぷりのげろ吐くわよ?盛大に」


「いや。勘弁してください、今日のスーツはわりと好きなやつなんで!!言います、言います!」


掴みかかる真似をした私から1歩下がって、梶山君が話し出す。



「……今日、小学生の講義終わってから、そそくさと9時前に帰っちゃったんで、もしかして……あのバーに行くのかな、なんて思って」


……へ?
な、何言ってるの?梶山君。


「あの男のこと、結局忘れられなくて、この間の詩音さんと話し合いとかしてるのかなとか」


……えーっと??

話が見えなすぎて、口をぱくぱくとしてしまう私。
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