小悪魔な彼の想定外な甘い策略
その時は、そこら辺の女の子より女の子みたいで可愛らしかった『智くん』に、どうせませた女の子達が変なことを吹き込んだのだろうと思って。(休み時間なんかに、ネタのように男運の悪い話をしていたから)


「本当?待っているから迎えに来てね」


とかなんとか、言ったんだ。
泣き腫らした顔で、笑って頷くその姿は本当に幼くて可愛らしくて。


そうか、これがあの『智くん』か。


まじまじとそのつもりで見れば、確かにその整った顔は思い出の中のかわいい顔とリンクする。


「……大きくなったねぇ」


思わず見上げながら呟く。


「……でしょう?俺はあの日からずっと、すーちゃんセンセを、悪い男から守ることを人生の目標にして頑張ってきました」


な、何を言っているの……?あ、そうか。私が好きなんて口走ったから。
女子への気遣い半端ないチャラ目の梶山君のこと。

これは、おかしなことを口走る私への形を替えたフォロー?
< 190 / 235 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop