生神さまっ!
そんな俺の態度が気に入らなかったのか、その4人の中でもリーダー格的な男子、裕也(ゆうや)が一歩前に出てくる。




…早く終わらねえかな。




俺のいる孤児院が所属する地区の公園。

下校時間だからか、今は俺たち以外誰もいない。



残念ながらこいつら4人の中でも裕也が俺と同じ地区で、2人が隣の地区、そして残りの1人が反対隣の地区にいるため、ここの公園は絶好の場所なのだ。



…俺をイジメる、
絶好の、場所。





「なぁ、お前イキがってねえ?
4年に上がってから全部のテストで満点とって先生に褒められたからって、浮かれてんなよ」




…いや、浮かれてねえよ。
なに?お前らの目には、俺が浮かれてるように見えたわけ?

そりゃ残念な視力してるな。


俺は両目ともAなんだよ、おいそこの取り巻き2、お前どっちもDらしいな。どんまい。




「っ、おい、無視すんなよ!!」




突然、右足を裕也に蹴られる。


…いってぇ、さすがサッカー少年。




けど俺は痛みのそぶりも見せず、ただ智樹を見ていた。




「くっそ、相変わらずムカつくなコイツ!

おい、やっちまおうぜ!!」





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