生神さまっ!
ただ、1番は。




「…どうせ家に帰っても、俺を歓迎してくれるやつなんていねえよ。

だって、



俺は"化け物"なんだろ?」





赤い髪に、赤い目。

日本人離れ、いや人間離れした俺の顔は、人を恐怖に誘うらしい。


イジメられている原因の1番は、コレだ。間違いなく。





「…私は好きだよ、夏樹の赤!!」



…香織が言ってることは本当なのか。

俺を助けてくれたのには助かったけど、ハッキリ言って女に助けられるのもちょっと。


香織とはずっといるけど、アイツは俺に、人に、優しすぎるんだ。



そんな彼女を裕也は好きになったのかもしれないけど。




「無理しなくていい、別に」



「無理なんかしてない!

…私、ホントに…夏樹の髪も、目も、好きだもん!」



「そりゃどーも」



「絶対信じてないでしょ!

もう!本当なんだから!」



…たとえそれが香織の嘘だとしても。

俺は、その言葉に救われていた。




孤児院の人たちにでさえ忌み嫌われ、化け物だのなんだの言われる原因のこの髪と目を、コイツだけが好きだと言ってくれた。


…早く、大人になりたい。



大人になれば、周りの奴らも落ち着いてくれるだろうし、

この容姿もファッションという言葉で着き通せるかもしれない。



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