同期との境界線
そして。ついに今日がきた。
なんか寝不足だわ。いっちょまえに緊張してる。

午前の仕事をとりあえずこなすけど、頭の中はお昼で一杯だった。

ミスをどうにか出さずに乗りきったあたしをほめてあげたい。


どっくんどっくんっていう効果音があってるであろう、あたしの心臓。

あの場所に行くのは本当に久しぶりな気がする。
そんなに時間はたってないはずなのに。

意識的に避けてるとそう感じるのかな?


「…いた。」
小声で呟く。

あの日と変わらず、成宮は同じ格好で寝ていた。

横にちょこんと座ってお弁当を開く。
ドキドキして、顔も真っ赤になってると思う。

ただ、あの日と違うのは。
一向に成宮が起きる気配がないこと。

お弁当も進まないし、成宮起きないし。
起こすのも申し訳ないし。
あたしの向き合うって気持ちはなんだったんだ。

「…あの日、なんであんなことしたのよ」
ぽろっと口から漏れる本音。
「あたしわかんないよ…」

ぱちっと目が開いて、
「なんでだと思う?」
そういって、むくっと成宮が起きた。

「…っえ!」
びっくりして軽く跳び跳ねてしまった。
手元のお弁当はセーフ。とりあえず危ないから避けよう。

「ずっと待ってたけど、相田来ないから嫌われたと思った。」
見つめられて目がそらせない。
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