同期との境界線
…待ってたの?あたしのこと…。

成宮があたしの髪の毛を触る。
それだけでもドキドキして顔も真っ赤になってるはず。

「…また頭突きする?」
成宮の手があたしの頬に触れる。

「ご、ごめん。頭突き痛かったよね」
そういえばそうだ。頭突きしたんだった。

「あれは効いたわ」
成宮が笑う。

その笑顔に触れたくなった。

成宮の頬に手を伸ばす。
触った瞬間、成宮がぴくっと動いた。
「逃げないよ。でもなんであの日成宮があんなことしたのかわかんなかった」
ふーっと息を吐く。緊張して震える。
「でも、あれから成宮のこと頭から離れなくて困ってる」
成宮が目を見開いて、はにかんだ。
近くで見ると成宮の笑顔って効果絶大だな。
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