腹黒司書の甘い誘惑
「君に渡したいものがあった。けど、今日に間に合わないと言われて、だけどどうしても俺はこのタイミングに合わせたくて、25日の夜になんとか届くから君に会うのを25日にしないかと言った」
「そうだったんですね。でも、わたしはプレゼントとかそういうのより、柊也さんと過ごせるだけで……」
「俺が、拘りたかったんだ。でも、昨日君の悲しそうな声を聞いてダメだと思った。だが俺自身も妥協したくなくて……もう一度店に連絡して、どうにか今日に間に合わないかと確認していたら、本店には届いていると聞いて自分で取りにいったんだ。その為に終わらせなければいけない仕事を昨夜からやっていて、仕事が終わったらすぐ向かうため車で急いでいたから連絡できなかった。ごめんな」
「……そんなに急いで取りにいったものって?」
柊也さんがその物の名前を言葉に出さないから、気になって自分から聞いた。
彼が拘りたかったもの。
わざわざ取りにいったもの。
柊也さんは何故かわたしをじっと見て、それから少しだけ口許を緩め、たっぷりと間を作ってからコートのポケットに手を入れた。
一体なんだろう――
ポケットに入っていった手を見つめていたわたしは、出てきた小さな四角いジュエリーケースに目を見開いた。
「そうだったんですね。でも、わたしはプレゼントとかそういうのより、柊也さんと過ごせるだけで……」
「俺が、拘りたかったんだ。でも、昨日君の悲しそうな声を聞いてダメだと思った。だが俺自身も妥協したくなくて……もう一度店に連絡して、どうにか今日に間に合わないかと確認していたら、本店には届いていると聞いて自分で取りにいったんだ。その為に終わらせなければいけない仕事を昨夜からやっていて、仕事が終わったらすぐ向かうため車で急いでいたから連絡できなかった。ごめんな」
「……そんなに急いで取りにいったものって?」
柊也さんがその物の名前を言葉に出さないから、気になって自分から聞いた。
彼が拘りたかったもの。
わざわざ取りにいったもの。
柊也さんは何故かわたしをじっと見て、それから少しだけ口許を緩め、たっぷりと間を作ってからコートのポケットに手を入れた。
一体なんだろう――
ポケットに入っていった手を見つめていたわたしは、出てきた小さな四角いジュエリーケースに目を見開いた。