腹黒司書の甘い誘惑
「……あのね、ケーキがあるんです。予約してたの。食べる?」

「ああ。このテーブルにある酒も飲んで、それから君をベッドで甘やかす」

「えっ……」

「25日はたくさん甘えるって君は言っただろ? 食べて飲んでちょうどいい時間だ。日付が変わる」

唇の端を上げた柊也さんを見て、わたしは色々を想像してベッドに視線を向けてしまった。

柊也さんがくすっと笑ったのに気づいたわたしは、恥ずかしくなって俯いた。けど。

「理乃」

名前を呼ばれて、頬をすくうように両手で包まれ、顔を上げることになったわたしは柊也さんと見つめあう。

「君が想像したこと、俺にしっかり教えてくれよ」

「うう……もう、柊也さん……」

恥ずかしい。けど、止められない。
意地悪な笑みをわたしに向ける彼の耳に、そっと唇を寄せた――



柊也さんが好き。
この想いがちゃんと届きますように。

柊也さんから離れて顔を覗くように見たら、彼は熱っぽい目を細めて口許を緩めた。

「理乃。愛してる」

「わたしも……愛してる」


あなたを支えたい。励ましたい。
何があっても。そう、強く思うの。

ずっとそばにいたい。



【番外編 END】
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