おふたり日和 ―同期と秘密のルームシェア―
トラとのルームシェア生活に終止符をうってから、あっという間に一年が経った。


あまりの早さに驚くくらいだ。



でも、この一年間は、毎日毎日、一日が終わるのが永遠のように長く感じていた気もする。




トラが引っ越してすぐに、私も新しい部屋を見つけて引っ越した。



分相応な、1DKの小さなアパート。


それなのに、やけに広く感じて。



仕事を終えて帰宅すると、真っ暗で静まり返った、だだっ広い部屋が待っている。


そうして、ひとり分の食材でひとり分の料理をつくり、ひとりで食べる。


そう思うだけで、帰り道の足が、信じられないほど重かった。




ふたり暮らしに慣れきってしまったせいだ。


ひとり暮らしの感覚を思い出せば、平気になる。


さみしくなんかなくなる。



はじめはそう思っていた。



それなのに、いつまで経っても、ひとりで過ごす1DKの部屋は、広いままだった。


ふたりで暮らした3LDKの部屋よりも、ずっと、ずっと、広いまま。



部屋にいるのがいやで、家に帰りたくなくて。


私は外で時間をつぶすようになったのだ。




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