おふたり日和 ―同期と秘密のルームシェア―
「ああ、あれ?
あれは、口から出任せだよ」
トラが平然と言ってのけた。
「えっ、出任せ? 彼女と別れたって?」
「そう。彼女と同棲するつもりだったっていうのも、部屋が余ってるからルームシェアしてくれっていうのも、うそ。
というか、仕事ばっかりだったから、彼女なんて何年もいなかったし」
「でも、あんなに大きい部屋だし、聞いてすぐ、なるほどって納得したのに」
「あれは普通に独り暮らしするために住んでたんだよ。
ほら、うちの実家、不動産屋だって知ってるだろ?」
「うん、ABC不動産だよね」
「そう。その関係で、あの部屋、親から誕生日にプレゼントされたんだ。
一人なのにこんな大きい部屋いらないって言ったんだけど、セキュリティーも安心だしとか言って、無理やり」
誕生日プレゼントにあんな高級マンションなんて、信じられないくらいセレブな話だけど。
そういえば、トラは大企業の社長の息子なのだ。
「まあ、せっかく買ってもらったのに住まないのももったいないから住んでたんだけどな。
一人だと広すぎてさみしいし、あんまり気に入ってはなかったけど………。
でも、そのおかげでうさと一緒に住めたんだから、親に感謝しないとな」
あれは、口から出任せだよ」
トラが平然と言ってのけた。
「えっ、出任せ? 彼女と別れたって?」
「そう。彼女と同棲するつもりだったっていうのも、部屋が余ってるからルームシェアしてくれっていうのも、うそ。
というか、仕事ばっかりだったから、彼女なんて何年もいなかったし」
「でも、あんなに大きい部屋だし、聞いてすぐ、なるほどって納得したのに」
「あれは普通に独り暮らしするために住んでたんだよ。
ほら、うちの実家、不動産屋だって知ってるだろ?」
「うん、ABC不動産だよね」
「そう。その関係で、あの部屋、親から誕生日にプレゼントされたんだ。
一人なのにこんな大きい部屋いらないって言ったんだけど、セキュリティーも安心だしとか言って、無理やり」
誕生日プレゼントにあんな高級マンションなんて、信じられないくらいセレブな話だけど。
そういえば、トラは大企業の社長の息子なのだ。
「まあ、せっかく買ってもらったのに住まないのももったいないから住んでたんだけどな。
一人だと広すぎてさみしいし、あんまり気に入ってはなかったけど………。
でも、そのおかげでうさと一緒に住めたんだから、親に感謝しないとな」