クールな王子に捧げる不器用な恋【番外編追加】
「彼女が部屋に入ってから、ずっと彼女の事見てたわよね。悠人の趣味がわからないわ。あんな平凡そうな子、どこがいいの?」

ちょっと刺々しく感じる五十嵐の口調。

「何をやらかすかわからないところかな?」

ひよこの日頃の姿を思い浮かべ自然と顔が綻ぶ。

「え?なによ、それ」

俺の答えに不満なのか、五十嵐が片眉を上げる。

「ちゃんと見てないと、何かやらかすんじゃないかと思ってヒヤヒヤする」

「呆れた。……それが彼女を選んだ理由?」

「お前には理解できないだろうな」

「ええ、理解できないわね」

五十嵐が腕を組み、不機嫌な顔で俺を見据える。

「自分の側に置いておかないと、不安なんだよ」

それに、自分以外の男がひよこに近づくとイライラする。
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