クールな王子に捧げる不器用な恋【番外編追加】
こっちは必死なのに。

ムッとして、シャンパンを一気に飲み干す。

味なんてわからなかった。

身体がカーッと熱くなる。

緊張してるのか喉がかわく。一杯じゃあ足りない。

「もう一杯」

グラスを真田さんに差し出すと、彼は落ち着いた様子でシャンパンを注いだ。

「今夜はこれでおしまいだよ。絢香ちゃんはお酒そんなに強くないし、記憶なくすほど酔って欲しくないからね」

「酔っぱらいの介抱なんて面倒ですものね」

私は口を尖らせると、再びグラスを煽る。

「違うよ」

真田さんは私の目を見ながら首を横に振って否定した。

何が違うのよ!

「だいたい、真田さんは意地悪なんですよ。私が『好き』って言っても、本気と思ってくれないし。いつだって女として見てくれない。朝比奈悠人の妹じゃなかったら、ちゃんと女として見てくれました?私、もう二十四なんですよ。何歳になったら真田さんに相手にしてもらえるんですか?こんなに真田さんの事が好きなのに……。このままじゃあおばあちゃんになりますよ」
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