【完】君の指先が触れる度、泣き出しそうな程心が叫ぶ
「君に話し掛けるまでに、君が初めて出会った日だと思ってくれていた日に持ち込むまでに一年もかかりました」
それは、僕が君が思うよりずっと臆病だったから。昔の想いに縛られていたから。
だけどもう、そんな自分は終わりにしよう。そうしないと、一歩先に歩いた君の横に並ぶ事なんか出来やしないだろう?
「…ねえ、美姫。僕は、突然君が現れたあの日から、きっと君に恋してた」
君が僕を好きになってくれるよりずっと前から
、僕の方が君を愛していたよ。
「でも僕の中には、心は穂純と共に、という決意があって、君が僕に踏み込めば踏み込む程、心が痛くて痛くて、君を初めて抱いた夜、『これ以上僕に踏み込まないで』とどれだけ思った事か」
決意はもう、君と初めて出会ったあの日から無効になっていたと言うのに。君の指先が触れる度、泣き出しそうな程心が叫ぶのを、僕は無効になっていた決意で何度も何度も抑え込んだ。
そのくせ止めきれず想いは溢れ出して、君に僕は……。
僕は美姫の細い身体を更に強く抱き締める。こうしていないと、情けない事に、不安で、不安で言葉が紡げないような気がするのです。
良い大人が馬鹿みたいでしょう?でも、こうしていないと僕は話す事すら出来なくなりそうなんです。
それは、僕が君が思うよりずっと臆病だったから。昔の想いに縛られていたから。
だけどもう、そんな自分は終わりにしよう。そうしないと、一歩先に歩いた君の横に並ぶ事なんか出来やしないだろう?
「…ねえ、美姫。僕は、突然君が現れたあの日から、きっと君に恋してた」
君が僕を好きになってくれるよりずっと前から
、僕の方が君を愛していたよ。
「でも僕の中には、心は穂純と共に、という決意があって、君が僕に踏み込めば踏み込む程、心が痛くて痛くて、君を初めて抱いた夜、『これ以上僕に踏み込まないで』とどれだけ思った事か」
決意はもう、君と初めて出会ったあの日から無効になっていたと言うのに。君の指先が触れる度、泣き出しそうな程心が叫ぶのを、僕は無効になっていた決意で何度も何度も抑え込んだ。
そのくせ止めきれず想いは溢れ出して、君に僕は……。
僕は美姫の細い身体を更に強く抱き締める。こうしていないと、情けない事に、不安で、不安で言葉が紡げないような気がするのです。
良い大人が馬鹿みたいでしょう?でも、こうしていないと僕は話す事すら出来なくなりそうなんです。