【完】君の指先が触れる度、泣き出しそうな程心が叫ぶ
「いつから君はこんなに泣き虫になったのでしょうね。最初は、泣けない子だったのに」
僕は美姫の、透明過ぎる、僕には綺麗過ぎるその涙をハンカチで拭う。
美姫は嗚咽混じりに、小さく声を発した。耳を澄まさないと聞こえないような、くぐもった、小さな小さな声。
けれども、その愛おしい音を、声を、言葉を僕は逃さない。
「うっ……タクが、わた、私に涙をくれたんです。タクが、え、笑顔も、勇気も、一歩踏み出す力もくれたんです」
一番大切な存在にそんなことを言われて、嬉しくない奴がこの世の中にいるのでしょうか。僕は嬉しくて堪らない。
美姫は自分の気持ちを表に出すのが苦手だとずっと思っていたようだけれど、僕にはいつも、その気持を吐き出してくれたね。
吐き出したその言葉は、良い物も悪い物も含めて全部、僕にとってはかけがえのない宝物なんです。
それは今までも、そしてこれからも変わる事は無いのだろう。
僕は愛し過ぎる目の前の女性の温もりを守る為に、再び強く抱きしめた。
この温もりは、絶対、絶対離さない。どんな辛い事があろうとも、もう迷わないよ。
僕の心は、彼女と共に。
それが、無力な僕が君に出来る唯一の事だと思うから。
僕は美姫の、透明過ぎる、僕には綺麗過ぎるその涙をハンカチで拭う。
美姫は嗚咽混じりに、小さく声を発した。耳を澄まさないと聞こえないような、くぐもった、小さな小さな声。
けれども、その愛おしい音を、声を、言葉を僕は逃さない。
「うっ……タクが、わた、私に涙をくれたんです。タクが、え、笑顔も、勇気も、一歩踏み出す力もくれたんです」
一番大切な存在にそんなことを言われて、嬉しくない奴がこの世の中にいるのでしょうか。僕は嬉しくて堪らない。
美姫は自分の気持ちを表に出すのが苦手だとずっと思っていたようだけれど、僕にはいつも、その気持を吐き出してくれたね。
吐き出したその言葉は、良い物も悪い物も含めて全部、僕にとってはかけがえのない宝物なんです。
それは今までも、そしてこれからも変わる事は無いのだろう。
僕は愛し過ぎる目の前の女性の温もりを守る為に、再び強く抱きしめた。
この温もりは、絶対、絶対離さない。どんな辛い事があろうとも、もう迷わないよ。
僕の心は、彼女と共に。
それが、無力な僕が君に出来る唯一の事だと思うから。