【完】君の指先が触れる度、泣き出しそうな程心が叫ぶ
「凄いね蒼次郎は。ちゃんと色々考えているんだね」
心底そう思う。やりたい事を突き詰めていくその姿勢は、まだ子供から大人になる途中の私達には難しい事だと思うから。
「凄くなんかないよ。凄くなるのはこれから。今はまだ、自分の事も探り探りだし。それより美姫、お前も何か相談あるんだろう?」
自分の話題は報告でしか無いと言わんばかりに話題を変えた蒼次郎は、食事に手を伸ばしながら今度は私の話を聞く姿勢になる。
「うん。母さんとその、義父さんの事なんだけどね……」
「おー、そういや俺達の高校卒業の後に再婚したんだったっけ。おばさん達どうしたの?」
そう。今日のこの集まりは、私が一人で悩んでいた事を蒼次郎に相談したかった為に約束した事だったのに、蒼次郎の報告で飛んでしまうところだった。
「二人ね、まだ式を挙げていないの。というより、年齢も年齢だから挙げるつもりも無いって言ってて。でも、挙げた方が私は良いと思うんだ。集まるのは家族だけでも良いからさ」
せっかく愛し合って結婚したのに、年齢とか立場とか、そんな物で式を挙げないのは勿体ないと思う。私の個人的な意見に過ぎないのかも知れないけれど。
心底そう思う。やりたい事を突き詰めていくその姿勢は、まだ子供から大人になる途中の私達には難しい事だと思うから。
「凄くなんかないよ。凄くなるのはこれから。今はまだ、自分の事も探り探りだし。それより美姫、お前も何か相談あるんだろう?」
自分の話題は報告でしか無いと言わんばかりに話題を変えた蒼次郎は、食事に手を伸ばしながら今度は私の話を聞く姿勢になる。
「うん。母さんとその、義父さんの事なんだけどね……」
「おー、そういや俺達の高校卒業の後に再婚したんだったっけ。おばさん達どうしたの?」
そう。今日のこの集まりは、私が一人で悩んでいた事を蒼次郎に相談したかった為に約束した事だったのに、蒼次郎の報告で飛んでしまうところだった。
「二人ね、まだ式を挙げていないの。というより、年齢も年齢だから挙げるつもりも無いって言ってて。でも、挙げた方が私は良いと思うんだ。集まるのは家族だけでも良いからさ」
せっかく愛し合って結婚したのに、年齢とか立場とか、そんな物で式を挙げないのは勿体ないと思う。私の個人的な意見に過ぎないのかも知れないけれど。