【完】君の指先が触れる度、泣き出しそうな程心が叫ぶ
確かに、共働きの二人はそんな時間もお金も無いかもしれない。
あちらには小学校低学年の小さな子供もいるから尚更遠慮しているみたいで、何だか悲しくなって、何とかしたいけれどどうすれば良いか分からない。
そんな私の相談に、蒼次郎は腕を組み、うーんと唸って考えている。
「俺も式は挙げた方が良いと思うなぁ。おばさん達、結構長く付き合って結婚したんだったよなぁ……っていうか美姫、それ、歌川さんに相談したの?」
意見を言っている途中に、思い出したように蒼次郎は私に言う。
私はその言葉にぎくりと肩を動かし苦笑い。実は、タクにはまだ相談出来ていない。
「タク、最近うちの社長の雑誌の撮影とかCM撮影とか取材で忙しいみたいだから、まだ出来てない」
「はぁー、あのね、そういう事は俺に相談する前に歌川さんに相談しなよ。あの人俺の後だって知ったら怒るぞー」
私とタクが正式に付き合い出してから何度もタクに会っている蒼次郎は、タクが実は独占欲の強い人だっていう事を分かっていてか、大きな溜息を落とす。
「あ、勘違いすんなよ。これ、歌川さんに限った事じゃないから。美姫が逆の立場ならどうする?歌川さんが大事な悩みを、美姫じゃなくて他の異性に相談してたら。しかも俺、元彼じゃん?どーよ」
確かに、それは少し複雑だ。タクが私との事以外の悩みを私より先に、例えば穂純さんに相談していたら、物凄く複雑。
あちらには小学校低学年の小さな子供もいるから尚更遠慮しているみたいで、何だか悲しくなって、何とかしたいけれどどうすれば良いか分からない。
そんな私の相談に、蒼次郎は腕を組み、うーんと唸って考えている。
「俺も式は挙げた方が良いと思うなぁ。おばさん達、結構長く付き合って結婚したんだったよなぁ……っていうか美姫、それ、歌川さんに相談したの?」
意見を言っている途中に、思い出したように蒼次郎は私に言う。
私はその言葉にぎくりと肩を動かし苦笑い。実は、タクにはまだ相談出来ていない。
「タク、最近うちの社長の雑誌の撮影とかCM撮影とか取材で忙しいみたいだから、まだ出来てない」
「はぁー、あのね、そういう事は俺に相談する前に歌川さんに相談しなよ。あの人俺の後だって知ったら怒るぞー」
私とタクが正式に付き合い出してから何度もタクに会っている蒼次郎は、タクが実は独占欲の強い人だっていう事を分かっていてか、大きな溜息を落とす。
「あ、勘違いすんなよ。これ、歌川さんに限った事じゃないから。美姫が逆の立場ならどうする?歌川さんが大事な悩みを、美姫じゃなくて他の異性に相談してたら。しかも俺、元彼じゃん?どーよ」
確かに、それは少し複雑だ。タクが私との事以外の悩みを私より先に、例えば穂純さんに相談していたら、物凄く複雑。