【完】君の指先が触れる度、泣き出しそうな程心が叫ぶ
強く抱き締められ、言いようの無い安堵感が広がる。
規則的に背中を叩く掌も、太陽みたいな香りも、耳元で鳴り響く温かな鼓動も、私を優しく包んでくれていた。
「泣きたい時に泣けない人は格好悪いですよ?素直に泣ける人が一番強いのですから。……まあ、僕もそれを大切な人に教わったのですけどね。受け売りってやつですね」
クスクス、と小さく笑う声が耳元に吐息と共に流れ、私の頭には穂純さんの眩しい笑顔が浮かぶ。
穂純さんはきっと人の為にでも涙を流せる人なんだろう。少ししか話さなかったけど、そんなのすぐに分かる。
それに引き換え、私って何なんだろう。
周りの邪魔をして、傷付けて、自分の気持ちさえも大事に出来ないそんな奴。
本当はタクにこんな風に優しくされる資格もないし、ほんの数時間前に蒼次郎に乱暴に抱かれた身体は汚くてしょうがないのに。
こんな綺麗な人に触れられていること自体、私には勿体ない事なんだ。
規則的に背中を叩く掌も、太陽みたいな香りも、耳元で鳴り響く温かな鼓動も、私を優しく包んでくれていた。
「泣きたい時に泣けない人は格好悪いですよ?素直に泣ける人が一番強いのですから。……まあ、僕もそれを大切な人に教わったのですけどね。受け売りってやつですね」
クスクス、と小さく笑う声が耳元に吐息と共に流れ、私の頭には穂純さんの眩しい笑顔が浮かぶ。
穂純さんはきっと人の為にでも涙を流せる人なんだろう。少ししか話さなかったけど、そんなのすぐに分かる。
それに引き換え、私って何なんだろう。
周りの邪魔をして、傷付けて、自分の気持ちさえも大事に出来ないそんな奴。
本当はタクにこんな風に優しくされる資格もないし、ほんの数時間前に蒼次郎に乱暴に抱かれた身体は汚くてしょうがないのに。
こんな綺麗な人に触れられていること自体、私には勿体ない事なんだ。