【完】君の指先が触れる度、泣き出しそうな程心が叫ぶ
「で?こちらさんは何者なん?タクの彼女?タクのロリコンは五年前から変わらんのう」


「誰がロリコンですって?それを言うなら君もロリコンでしょうが。……はあ、君には紹介したくなかったのですけれど、美琴、こちらは僕の代わりの新しい監査員の篝美姫さんです」


タクは美琴さんのロリコン発言に怒りながらも私を紹介する。


美琴さんは私を上から下までじっとりと眺めると、その色っぽい唇を右側にぐいっと上げた。


「まーあ、昔の俺達によう似とる。零や穂純の言う通りじゃ。こりゃ放っておけんわけやわ」


「……は?」


私は美琴さんの言っていることの意味が分からず、思わず首を傾けてしまった。


昔の俺達に良く似てる、とか、零さんや穂純さんが何かを話していた、とか、頭が上手く回らないまま情報がごちゃごちゃしている。


けれど一つ理解出来たのは、この美琴さんは、私の存在自体は元々認知していた、という事だろうか。
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